渉猟日。

今日は雑務に追われた日だった。
結果的に、今日は古書などを「渉猟」する日となる。
以下、そのリスト。


・『ジャズ批評』67 「エリントン and ベイシー ビッグバンド特集号」

ずっと探していた一冊。エリントンについて80頁、
ベイシーについて40頁ほどの特集が組まれていて、読み応えがありそうである。
エリントンについて、瀬川昌久、加藤総夫、佐藤允彦が論じているのが嬉しい。
『ジャズ批評』を買ったのは実は2冊目。
1冊目は恥ずかしながら「マイケル・ブレッカー特集号」。


・『ジャズ・ストレート・アヘッド』、加藤総夫、講談社、1993年

これも嬉しい出会い。
エリントンについての加藤総夫の分析は非常に面白い。
本書にも、「エリントンとモンク」、「エリントン・サウンド探求」
「セクション・トランペッター列伝」など、そそられるタイトルが並んでいる。


・『remix 』 no.129 「クラブ・ジャズ新世紀 - It's a new jazz thing !-」  

知る人ぞ知る、日本のクラブジャズの草分け的存在、
United Future Organization (U.F.O.) の特集号だったので購入。
200円だったので即買いだった。


・『レコード・コレクターズ』 1991.3.

ヴァン・モリスン特集号だったので購入。
ヴァン・モリスンは、コステロトム・ウェイツと並んで、
私が勝手に人生の師匠と崇めている男達だ(歌い手の中で)。
値段は、定価580円が500円。妥当なところ。


・『知の技法』

一昔前に東大教養学部のテキストとして発表され、話題を呼んだ。
当時はまるで興味がなかったのだが、
先日、ふとしたきっかけで『知の論理』を入手したので、
暇つぶしや話の種になるかと思い、
とりあえず古本で集めてみようかと思っている。


・『ジャズ的』、平岡正明、1997年

筋金入りの在野の批評家。
四方田犬彦と同じく、恐ろしく広範囲の批評活動を行う。
『マイルズ・デヴィスの芸術』は多分に政治的な分析が私には新しく、
刺激的だったので、これも購入。


・『イエロー・フェイス −ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』、村上由見子、朝日選書

題名で即買い。
著者の名前がすごい。
理屈好きそうな女性である。


・『歴代首相の経済政策 全データ』、草野厚角川oneテーマ21

新聞の書評で橋爪大三郎
「ありそうでなかった本」として紹介ており、
面白そうだし値段も手ごろなので購入。
これから、こういう本を読んでいかなければならない。
憂鬱だ……。


・『明治・大正・昭和史 話のたね100』、三代史研究会、文春新書

明治は大好きな時代なので購入。
しかしあからさまなタイトルにゲンナリ
新書戦争はまだ激しいが、文春新書はいまひとつ好きになれない。


・『ヴィム・ヴェンダース・コレクション』

これについては少々怒らなければならない。
いわゆるDVD-BOXだが、収録されているのは
『緋文字』『まわり道』『ニックス・ムービー』(…A)
ベルリン・天使の詩』『東京画』(…B)の5作。
はっきりいって、抱き合わせ商法である。
10年に一本の名作(といっていいと思う)である
『ベルリン〜』が、DVD絶版であることをいいことに、
ヴェンダース作品の中で、あまり人気がないであろう
三作(A)を抱き合わせで売るというのは卑怯な商法だ。
パリ・テキサス』を入れろとは言わないから、
せめて『ゴールキーパーの不安』とか『時の翼に乗って』を入れて欲しかった…。


また、先程検索してみた結果、

・『ヒッチコックによるラカン』、スラヴォイ・ジジェク
・『ミカドの肖像』(上)、猪瀬直樹

は両方とも絶版のようだ。
早く買っておけばよかった……。