『デス・ノート⑥』/原作 大場つぐみ 画 小畑健

物語はまだ完結していないので感想のみ。


期待通りの緊張感を維持していてとても楽しめた。
小学生などの低年齢層が多く読むであろう少年ジャンプで
これが連載されていることをとても心強く思う。


子どもが読むものほど、よく考えられていなければならない。
根底に善悪二元論という単純な図式への疑問を抱えながら、
エンターテイメントとして計算しつくされたプロットには脱帽だ。


しかし、作品の感想を離れ、小畑健というマンガ家についていつも思うことは、
マンガにおける原作者とマンガ家の関係。
きっと、小畑健は自分を客観的にみることができる才能があるのだろう。
もしも彼が『サイボーグじいちゃんG』のようなギャグマンガ
書き続けていたら今頃どうなっていたのか…。


これと全く逆のマンガ家が井上雄彦だろう
(『カメレオンジェイル』を封印していないのはエライ!)。
彼の真価は好きな題材を好きなだけ時間をかけて
自分で描くことにある。
もっとも、そのせいか最近はその筆の遅さが少々気になるが。


DEATH NOTE (6) (ジャンプ・コミックス)

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