物語はまだ完結していないので感想のみ。
期待通りの緊張感を維持していてとても楽しめた。
小学生などの低年齢層が多く読むであろう少年ジャンプで
これが連載されていることをとても心強く思う。
子どもが読むものほど、よく考えられていなければならない。
根底に善悪二元論という単純な図式への疑問を抱えながら、
エンターテイメントとして計算しつくされたプロットには脱帽だ。
しかし、作品の感想を離れ、小畑健というマンガ家についていつも思うことは、
マンガにおける原作者とマンガ家の関係。
きっと、小畑健は自分を客観的にみることができる才能があるのだろう。
もしも彼が『サイボーグじいちゃんG』のようなギャグマンガを
書き続けていたら今頃どうなっていたのか…。
これと全く逆のマンガ家が井上雄彦だろう
(『カメレオンジェイル』を封印していないのはエライ!)。
彼の真価は好きな題材を好きなだけ時間をかけて
自分で描くことにある。
もっとも、そのせいか最近はその筆の遅さが少々気になるが。
- 作者: 小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/04/04
- メディア: コミック
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