2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゴールドベルク変奏曲(バッハ)』、グレン・グールド

『のだめカンタービレ』の影響でクラシックを聴く。 前から家にあった、グールドのゴールドベルク変奏曲だ。 クラシックに浅い私でも、 この演奏には55年の若い頃のものと26年後の81年の2つがあること、 そしてこの演奏で鮮烈なデビューを飾ったグールドが …

「人間の価値」、『ハイ・フィデリティ』

"A while back, Dick, Barry and I agreed.... that what really matters is what you like...not what you are like. Books, records, films—These things matters. Call me shallow. It’s the fucking truth."「僕ら男3人は同意してる。 人の価値は人間性…

『クリスマスの思い出』(”A Christmas Memory”)、トルーマン・カポーティ、村上春樹訳、山本容子銅版画、文芸春秋、一九九〇年

ずっと以前にクリスマスのプレゼント用に買った本だが、 整理のため、売ることにする。 売る前に一度目を通してみた。 読んでみて驚いたが、私は一度この本を読んでいる。 しかしそれは小説ではなく、山岸涼子の漫画でだ。 そういえば原作の出典が書かれてあ…

情熱大陸・菊地成孔

とうとうお茶の間に菊地が登場。 放送コードに引っかからないのか、 菊地の不安定な言動を見て、日本全国が不安な気持ちになってしまうのではないか、 などと菊地ファンと話をしていたが、 そこはさすがに情熱大陸、うまく30分に編集していた (もっとも、下…

『のだめカンタービレ』①〜⑫、二ノ宮知子、講談社

話題になっており、前から読みたいと思っていた「クラシック」漫画。 評判通り、期待を裏切らない面白さだった。 キャラ・状況紹介である初めの数巻は フツーの学園ものの(ラブ)コメという印象が強い。 そのため、このままダラダラと面白おかしく続いてい…

『20世紀少年』19巻、浦沢直樹、小学館、2005年

『20世紀少年』は我々に強烈な問題提起を行っている。 今日はそれについて書いておきたい。この漫画は、オウム真理教に代表される新興宗教を大きなテーマとして描かれているが、 興味深いのは1969年当時のサブカルチャーに多大な言及がされているところだ。 …