マンション販売数 中古>新築 首都圏では新築信仰薄れ、近畿は拮抗

(2017年 2月1日 朝日新聞 夕刊)
マンション販売数 中古>新築 
首都圏 新築信仰薄れる 近畿は拮抗
2016年に首都圏で販売された中古の民間分譲マンションの戸数が新築を上回った。マンションの大量供給が始まった1990年代半ば以降で初めて。住宅購入の新築信仰が薄れ、今ある物件を活用する時代に入ったと業界関係者はみている。
 民間の長谷工総合研究所(東京都港区)が、不動産経済研究所(同新宿区)と東日本不動産流通機構(同千代田区)が調べた新築の総販売戸数と中古の成約戸数を分析した。16年に東京都と神奈川、埼玉、千葉の各県で販売された新築マンションは前年比12・5%減の3万5043戸だったが、中古は前年比7・O%増の3万7368戸。背景には新築マンションの価格の高止まり傾向もある。
 近畿圏(大阪府京都府兵庫県滋賀県奈良県和歌山県)でも、16年に販売されたマンションは新築は1万8293戸、中古は1万7170戸と拮抗。新築と中古の販売数の差が縮まる傾向が続き、今年は逆転する可能性があるという。
(峯俊一平)




「住宅購入の新築信仰が薄れ、今ある物件を活用する時代に入ったと業界関係者はみている。」という解説は鋭い。
税制もその方向で動いている。
「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」なんかはその典型だよね。
詳しくはこの本とか。