アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ
- 作者: モフセンマフマルバフ,Mohsen Makhmalbaf,武井みゆき,渡部良子
- 出版社/メーカー: 現代企画室
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
当時に買っていたが、読んだのは最近。
まず、マフマルバフの経歴がすごい。
1957年にテヘランの貧しい家に生まれ、
15歳で当時のパフラヴィー(パーレビ)王政打倒を目指す地下活動に身を投じ、
2年後警官の銃を奪おうとして失敗、4年半にわたる獄中生活を体験している。
79年イスラーム革命の成就により出所し、政治では人びとを救うことができないと悟ったと語る彼は、
文化を通じて人びとを内面から変えることを究極の目的に、
まず作家として(貧しき人々を描き、「イランのスタインベック」と評される)、
82年からは映画監督としても活躍を始めた。
RAGE AGAINST MACHINEの経歴みたい。
「アフガニスタン成立の歴史は、イランからのアフガニスタン分離の歴史である。」
といわれる中で、イラン人のマフマルバフがアフガニスタンの映画を撮る、というところがすごい。
マフマルバフのこのレポートによると、
アフガニスタンの状況は言葉を失うほどらしい。
『カンダハール』はもちろん観たけど、あまりこういうこと知らずに観てました。
もう一回観直そうかな。
アフガニスタンをテーマにした映画はほとんどない
(注には『ホースメン』(1971)、『レッド・アフガン』(1988)が挙げられていた)。
『ランボー3』はすべてハリウッドで撮影され、一人のアフガン人も俳優として登場しない。