『Directors Label vol.3 ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION』,2004

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

以下、ブックレットより。

父は悲痛な人でした。
自分にはミュージシャンとしての霊感が無い、といつも言っていました。
もし自分が黒人だったなら、と彼は思っていたのです。
家では、デューク・エリントンが神でした。
ブルース・オールマイティ」に出てくる、美しく神のようなモーガンフリードマン
デューク・エリントンが1974年に亡くなった時、僕らは夕食の席で、黙祷をささげました。

ミシェル・ゴンドリーは、音楽家の母と、ジャズが大好きで、同時にエンジニアで電気技師の父によって育てられた(参考記事)。
ゴンドリー自身の作風のテーマである、「テクノロジーとアートのつながり」はここにさかのぼることができるらしい。


フランス・ヴェルサイユでエリントンが熱心に聴かれていた、というのが面白い。
ゴンドリーは1963年生まれなので、
ゴンドリーの父親がファンになったエリントンの音楽は、
1940年代~50年代の、
「黄金時代〜56年のニューポートの劇的なカムバック」期の音楽である可能性が高い。
リアルタイムで接すれば、そりゃ好きにならない方がどうかしてる。
アメリカ本国ではハード・バップ全盛期だけど、
あまりに最先端な音楽は、まだ伝わりにくい時代だったのかな。

期せずして観たミシェル・ゴンドリーの作品解説に、
エリントンの影をみつけたので記しておく。

それにしても、このクリップ集最高です。
ケミカル・ブラザーズ(Star Guitar, Let Forever Be)と、
カイリー・ミノーグ(Come Into My World)がすごい。
特に、Star Guitarのクリップは天才だ!
まあ、何をいまさら? という感じでしょうが。


DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]